小学校算数における「速さ」について
私自身、数学の教育が専門分野でして、この間小学校6年生で学習する「速さ」について、授業案を作成していました。
小学校6年生にとってまず「速さ」という考え方が初めてで速さとは何か?から教えないといけません。
これが意外と難しい…( ´ ▽ ` )
まず速さを比べる時に大事なのが距離か時間のどちらかを揃えるということです。
例えば、「50メートル走が8秒のA君」と「50メートル走10秒のB君」だと、同じ距離を走ってタイムが早いA君が速いことはすぐにわかります。
同様に「5分間走をして1キロ走ったA君」と「5分間走をして1.5キロメートルを走ったB君」だと同じ時間内で長い距離を走ったB君が速いことはすぐにわかります。
つまり、速さを表す方法は
①同じ距離をどれだけの時間で走ったのか
②同じ時間でどれだけの距離を走ったのか
になります。
しかし、一般に使われている単位を見てみると、代表的なものに m/秒 (メートル毎秒)がありますね。いわゆる秒速と呼ばれる速さですね。
この考え方は1秒間(単位時間)に何メートル進むかを表しているので、上に示した②の考え方ですね。
それでは、
①の考え方はどこに行ったの?∑(゚Д゚)と思いませんか?
もし、①の考え方で速さを表すならば 秒/m(秒毎メートル)という単位で1メートルを何秒で走れるかみたいな話になります。
これも一応、速さを表してますよね!
世間一般的にはこのような速さは使われていませんが、速さをこのような観点で考えてみると面白いですね( ^ω^ )
このように考えてみると
距離=速さ×時間みたいな学校で習う公式も成り立たなくなり、また見方が変わってきますね!
こういう風に学校での勉強って「教科書の内容が絶対」というよりは「本当にそうなのかな?」と少し疑ってみると、また新しい発見が待っているかも( ´ ▽ ` )
子供達にもそういう物事をただ受け入れる姿勢よりも本当にそうなのかな?と自ら追求していく姿勢で多くのことを学んでもらいたいと思います。
以上、小学校の算数を通して気づいた発見でしたー。ご視聴ありがとうございます(^_^)